【2024年スギ花粉症情報・対策】(2024.1.6)
【2024年スギ花粉症情報・対策】(2024.1.6)
“今年も今夏の記録的な猛暑の影響を受けて、花粉飛散の多かった昨年より飛散数は減少傾向を認める地域が大きいもの、例年より多いスギ花粉・ヒノキ花粉が飛散すると予想されます!”
スギ・ヒノキ花粉の飛散量は、前年の気候(6月~8月)の気象条件に大きく影響を受けます。
2023年6月の平均気温は全国的高くなりましたが、7月~8月の平均気温、日照時間は、関東から東北南部でやや多いもの、その他の地域では少なくなりました。その他、花粉飛散量に影響を及ぼす大きな要因は木の樹勢です。2023年のスギ・ヒノキ花粉飛散量は全国的に多くなりました。このため、樹勢からは、来年花粉をつける量は減少する影響が出てきます。そのため2024年のスギ・ヒノキ花粉飛散量は、全国的に多かった前年(2023年)より減少傾向が認められますが、観測史上最高の猛暑と言われた影響を受けて、例年平均(過去10年)より多くの花粉が飛散すると予想されます。
当測定地(品川区)においては、飛散数の多かった昨年より減少する傾向が見られるもの、例年平均(約4,500個)より多い、最大でスギ花粉5,000個、ヒノキ花粉1,200、総数約6,200個と予想しています。
◆重症花粉症に対し、抗ヒスタミン薬や点鼻を使ってもなお、花粉症症状が
『重症』や『最重症』の方に2020年より保険適応となった『ゾレア』が使用可能となりました。
◆『シダキュア』(スギSLIT)の治療はスギ花粉飛散時期には開始できません。
(スギ花粉飛散開始前での治療開始か、2024年シーズン後の開始が可能です。)
【飛散数】
スギ・ヒノキ花粉飛散量は、東京都(都内)で多かった前年(2023年)と比較して、関東では飛散は減少する傾向が認められるもの、当測定地(品川区)最大でスギ花粉5,000個、ヒノキ花粉1,200、総数約6,200個と予想されています。
【飛散開始日】
夏からの秋の最高気温が高い影響をうけスギ花粉が冬眠に入るのが遅れる影響と、気象庁の予報ではエルニーニョ現象の影響が残るため、2024年1月~2月の気温は高めと予想されているため、飛散開始はほぼ例年並みの2月14日より早く2月8日頃と予想されます。(都内の例年平均は2月14日頃)
『飛散開始日』とは、「1cm2の花粉が連続観察された初日」と定義されているため
飛散開始前に、約40%の花粉症の方が症状を感じていると言われています。
【初期療法について】
花粉の飛散してくる前から、早めに治療薬を使い始めて症状をなるべく出さない予防が効果的です。(図参照)
治療開始時期は、「飛散開始の約1週間位前から、あるいは、花粉を感じたらすぐ」を目安にして下さい。
(以上)