3月15日(水) スギ花粉は増加し、242.0個、ヒノキ花粉は、12.0個、その他の花粉10.5個でした。
本日も暖かさが戻り、最高気温は、17.9℃まで上がり、薄曇りから晴の天気でした。飛散するスギ花粉は増加し、、242.0個、ヒノキ花粉は、12.0個、その他の花粉10.5個(含むハンノキ)でした。まだまだスギ花粉に飛散も多く、これから、ヒノキ花粉が増えてくる時期です。天気は周期的に変わり、前線の通過するたびに、雨が降る状況です。週末は雨の日もありますが、天気が回復すれば気温も高く、多くのスギ花粉と、これから、飛散ピークを迎えるヒノキ花粉が飛散してきます。
◆1日のうちで、どの時間帯に花粉が多く飛ぶか?という疑問が浮かぶと思いますが、
以前は、花粉が多く飛散してくる時間帯は、
① 昼過ぎ14時頃⇔郊外のスギ林から舞い上がった花粉が、数時間かけて都内(市街地)に届くため。
② 日没後⇔放射冷却により大気が冷やされて、花粉を多含んだ大気が冷やされて地上に降りてくるため、花粉が圧縮された状態となり、飛散が増える。
と考えてていました。
ところが、花粉のリアルタイムモニター(東京都の花粉情報や環境省、はなこさんは、どちらも約2年前に中止となってしまいました。)を見ると、もっと短時間に、花粉は飛散状況を変えていることが分かりました。
(深夜に風が強く吹き、早朝の出勤の時間帯に大量の花粉が飛散したり、震災の夜も(2011.3.11の夜も避難のためそれどこでなかった状況でしたが)深夜中、非常多くの花粉が飛散していました。)
◎東京都花粉情報(https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pollen/index.html)の中の
「花粉一口メモ 2023年」(https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/publications/print_allergy.html#pri06_2)の中の記載をみても、数年前までには花粉が多く飛ぶ時間帯⇔昼過ぎと日没後と書かれていましたが、その記述は削除されています。
そして、
一◎般的に次のような日に花粉が多く飛散します。
*気温が高い日
*風が強く、晴れて乾燥した日
*雨の日の翌日で天気が良い日
(午前中に雨が降り、午後晴れた日も花粉が多く飛散します。)
と書き直されています。現在の気象予報でも、この以前の古い情報により、花粉が多い時間帯を予想していることも耳にすることもあるようです。実際には、異なる事が起こりうると認識する必要があるようです。
科学や医学の常識は、研究などの進歩により、書き直され、変更されることがあり、また、そうあるべきであると考えています。
◆クリニックでは、耐え切れない花粉症症状のため、ゾレアの注射を希望する方が急増しています。
保険適応で接種するには、初診では採血が出来ないこともあり、、抗ヒスタミン薬と点鼻ステロイドを使用してもなお、重症~最重症の症状が一週間以上あることを確認した後、総IgE値を測定し、この値と体重より、必要なゾレアの投与量を、4週ごと、あるいは2週ごとの接種と決定しする必要があります。そのため、2回から3回の受診必要ですので、なるべく早く受診し、接種のために必要な過程を終了して下さい。
【重症花粉症の治療に~ゾレア注射について】更新2023.2.20☞
◎本日までのスギ+ヒノキ花粉飛散総数が、6310.7個になりました。東京都の発表による都内のスギ+ヒノキ飛散総数が11,500個とすると、54%位飛散終了した計算になります。今後のスギ飛散の状況と、今年は、飛散数が非常に多いと分析されている(多ければ、スギ花粉と同数~8割飛散すると分析されている)ヒノキ花粉の飛散状況を見てゆく必要があります。