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ながくらクリニック通信Vol.64(2016/1/15)

【2016年スギ・ヒノキ花粉予報 第3報】

◆スギ舌下免疫療法「シダトレン」の治療は、スギ花粉飛散時期には体がスギ花粉に過敏になってきているため開始できません。
開始は2016年5月中旬以降の可能となります)

【はじめに】

2016年は、比較的花粉飛散数の少なかった2015年より多い(多ければ1.5倍)花粉が飛散すると予想されています。
都内で、スギとヒノキ総飛散数が、4,000個~6,000個(ダーラム法)と予測されており、1日に飛散する花粉数が30個を超える日が、30日から40日と計算されており、飛散開始が、昨年より続いているエルニーニョ現象の影響を受けて、例年より早めの、2月初旬となると予測されており、多くて長い花粉シーズンになる可能性が高くなってきました。ここ2年間(2014~2015年)花粉飛散数が比較的少ないため、花粉症の症 状の軽かった人も、早めの十分の注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 1、スギ花粉総都飛散量(ダーラム法)

【飛散予報】
昨年(2015年)の気象が、7月は平均気温が高く、日射量が多かったことの影響を最もうけ、スギ・ヒノキの雄花の発育は良く、2016年春は、南関東で「昨年を上回る」・「例年平均より多い」花粉飛散が予想されます。飛散数予測は、4,000~6,000個(前年比110~150%増、例年比130%前後)が見込まれます。
4,000~6,000個という花粉数は、花粉数は2,000個(シーズン)を超えるとかなり強い症状を引き起こすシーズンとなると分析されているため、2016年は充分な対策を立てて治療することが必要です。

【飛散開始日】

昨年より続いているエルニーニョ現象の影響を受けて、年明けからの暖冬となっている影響を受けて、飛散開始は、例年より早めの2月初旬(例年平均は2月10日頃)とと予想されます。
(飛散開始とは、「ダーラム法で1個以上の花粉が連続して2日測定された初日」と定義されており、飛散開始前にも
わずかの花粉が飛散してきており、花粉に敏感な人は、症状を感じています。

【初期療法について】

花粉の飛散してくる前から、早めに治療薬を使い始めて症状をなるべく出さない(程度を軽く、短くする)ことが可能です。
治療開始時期は、「飛散開始の約1週間位前から、あるいは、花粉を感じたらすぐ」を目安にして下さい。

 

 

 

 

 

 

 

【コンタクトレンズ使用時の点眼薬の使い方】

◆ハード・ソフトコンタクトレンズや使い捨てレンズ(1day・1week・2week・1Monthなど)を使用する場合

①点眼は、レンズを装着していないときに使用してください。
②点眼薬をさして、コンタクトレンズを装着する場合は、少なくとも5分間あけてください。
③コンタクトレンズ装着中も目の中の花粉を洗い流すため、抗アレルギー薬点眼(アレジオン点眼)人工涙液(マイ・ティア:処方薬・ソフトサンティア:市販薬)などの点眼が可能です。
④症状が強く、ステロイド点眼(フルメトロン0.02%・0.1%など)を使用する場合も、抗アレルギー薬点眼と併用し、短期間(1週間以内)、あるいは症状が改善したら、通常の点眼:抗アレルギー薬の点眼薬(アレエジオン・パタノール・リボスチン・ザジテン・インタールなど)・1日4回までを使用して下さい。
⑤2種類の点眼薬を使用する際は、間隔を5分あけて下さい。

【お知らせ】
「子どもの花粉症・アレルギー性鼻炎を治す本」を2016.2.10に発売します。
(講談社・参考:https://nagakura-ac.com/?p=1825

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