5月28日 ヒノキ花粉は連続4日観測されませんでした。
をスギ花粉0個、ヒノキ花紛は0個、その他の花粉38.9個でした。
今シーズン、ヒノキ花粉は史上最も遅い飛散終了(5月25日)となりました。
◆この傾向は、全区的にみられる傾向であると、花粉観測の第一人者からのコメントを入手いたしました。船橋市は、本日まだスギ花粉0.3個、ヒノキ花粉0.3個観測されています。
◆東京都の花粉情報は、現時点で5月12日のデータしか公表していないため、東京都各地の状況が把握できません。是非、改善していただけることを切望いたします。リアルタイムであることに、この情報は意味を持ちます。
(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/allergy/pollen/data/total.html)
◆東京近辺で非常にヒノキ花粉の飛散多い山梨県は、不思議なことに5月13日で飛散終了となっています。
(https://www.pref.yamanashi.jp/eikanken/63266933614.html)
【終わりに】
今年の花粉症は症状の強く大変な方が多かったと思いますが、多くに方は、シーズンが終われば、また忘れてしまうと思います。
花粉症症状を軽症にする方法として、症状の出る前から対症療法の薬をシーズンが終わるまで使用し予防する『初期療法』があります。しかし、これは、抗ヒスタミン薬や点鼻薬を、花粉飛散前からずっと、人によっては3~4か月使用し続ける方法ですが、花粉症が治っているわけではありません。
現在、唯一、花粉症を根本的に改善してアレルギー体質を治してゆけるのが『免疫療法』です。
約100年前から注射による皮下免疫療法(SCIT)がおこなわれてきましたが、ヨーロッパを発信源として、約40年前から注射にかわり、舌の下に治療ワクチンを、1~2分置いておくだけの舌下免疫療法(SLIT)は開発されてきました。
我が国でも、スギ花粉症の薬が5年前(2014年10月)から保険適応となり、2018年6月には、12歳以下の小児も服薬出来る錠剤が発売されました。
ダニ舌下免疫療法(SLIT)の治療薬も、3年前(2015年11月と12月)から保険適応となり、2018年2月から12歳以下でも服薬可能となり、またその両者を併用することも可能です。
クリニックでの治療実績や治療方法も説明しています。是非、参考にして下さい。
(クリニックHP:舌下免疫療法:https://nagakura-ac.com/舌下免疫療法)
◆この花粉情報が、花粉症の方、当クリニックでスギ花粉舌下免疫療法を実施している方、医療関係者、気象予報士や花粉情報にたずさわる方、研究者やメディアの方などの役に立てることを切望いたします。
(最後に、過去30年以上、ダーラム法により毎日花粉を顕微鏡で観察し、観測結果を深夜配信してくださったDr、Endo.M.D.に心より敬意を表するとともに深謝いたします。現在、都内で、スギ・ヒノキ花粉を正確に鑑別し長年測定している唯一といえる貴重なデータです。お疲れさまでした。)