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ながくらクリニック通信vol45 (2013/1/1)

◆2013年スギ・ヒノキ花粉飛散予報(第2報:2013.1.1)◆ 

明けましておめでとうございます。
今年のスギ・ヒノキ花粉予報をお知らせします。

2012年9月に当HPにおいて2012年の夏の気象条件が猛暑(最高気温も高く、全天日射量も非常に多かった)であったために、2013年には東日本の花粉飛散量は多くなると予想しました。
(クリニック通信44:https://nagakura-ac.com/nct/nct_44.htm )。
その後の分析により、雄花の着花量・今春の気象条件等を分析して、2012年12月5日気象協会より予想が発表されました(日本気象協会:http://www.jwa.or.jp/content/view/full/4758/)。
これらによる予測をお知らせします。

2013年春の花粉飛散予測(第2報) 
~2月中旬から花粉シーズン突入 昨シーズンより早くスタート~
関東(東京)における予想は、
①飛散開始日:東日本:1~2月:低めあるいは例年並みの事により、2月10日~20日頃と、例年通りあるいはやや遅め。

【飛散開始日】 

②スギ花粉総飛散量
都内:(千代田区) 約6,600個・(品川7,000~7,500個)
昨年(少なかった千代田1,441個)の3倍~5倍
例年平均(約4,000個)の1.6~2倍

(解説)
昨年(2012年)は花粉飛散総数が少なめで、品川区がスギ1,971.個・ヒノキ197個、気象協会のある千代田区が1,441個であったのと比較して、今年の飛散量予測は非常に多く、品川区で約7,000~7,500個、千代田区6,600個と予想されます。
(都内で地域により予想値が異なるのは、測定場所の条件、局地的な気流の流れなどによると思われ、昨年度は総花粉量が少なかった事も影響因子と考えられますが、都内でも測定場所により花粉の飛散数に差異が多く認められました。)
この予想値は、23区内での予測値の為、東京でも多摩・青梅などはこの2~3倍、また、千葉、神奈川等なども都内より多くなると予想されています。

【総飛散量】

【昨年と比べると】

③【今シーズン総括】
シーズン全体をと通して分析すると、品川区においては、グラフ(下図)のように、昨年の約5倍
例年(過去10年平均4,000個)の1.6~2倍近くの花粉が飛散すると予想されます。

④◆秋のスギ花粉飛散・2012年12月のスギ花粉飛散(品川区)◆
例年秋から年末にもスギ花粉は飛散しています。
2012年12月の品川区のスギ花粉飛散数は、総数2.4個でした。
毎年秋にはスギの雄花は熟成しており、その後気温の低下で休眠状態に入ります。その後気温が高いと、花粉を飛ばす枝(雄花)があります。この現象はお正月にも気温が上がるとわずか都内でも花粉が飛散してきており、敏感な方はこれを感じているようです。2.4個とはわずかな数ですが、秋に飛散する花粉としては多いランクに入り、この数から2013年のスギ花粉を予想しても、多い飛散量が予想されます。

そして、1月に入り寒波により気温が下がると殆んどすべて.のスギの雄花は休止になり、2月に入り気温が高くなると、覚醒し花粉を飛ばしだします。一般の都内では、1月1日からの最高気温の和(積算気温)が一般に400℃になると飛散開始になる目安と言えます。但し2012年は、飛散開始が非常に遅く、2月26日(品川区:積算気温499.6℃)で飛散開始となりまし​た。

⑤まとめ
2013年は多くの花粉飛散が予想されます。
2年前の2011年に花粉観測史上2番目の大量飛散があったこと、この過去の大量飛散によりスギ花粉に対する特異的IgE抗体が増加している事、また、ここ10数年比較的花粉飛散が多い状況(平均4,000個)により免疫的に見て、花粉症に発症しやすくなっている方が多いと分析される事などにより、また昨年花粉症症状が軽かったから安心している方も、今春は是非花粉症に充分な注意が必要です。

今後1月に、東京都、環境庁、NPO花粉情報協会、また1月20日『関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会』などで、より正確な花粉情報が発表されます。(当HPでも花粉予測・対策をUPします。)
これらの花粉情報を役立て、是非、今シーズンを乗り切ってください。

 

 

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