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ながくらクリニック通信vol18(2008/7 /1 )

1.ダニ・ハウスダスト対策について
 梅雨の半ばで湿度の高い日が続いています。
 今年は、4月より雨の日が多いことにより、スギ花粉症の患者さんの症状が4月に入り、早めに改善する傾向にありました。
 その反面、ハウスダストの原因である、チリダニ(ヤケヒョウヒダニ・コナヒョウヒダニ)の繁殖が早いと思われ、実際、外来でもスギ花粉症が終わって一段落したら、ハウスダストのアタックのため、くしゃみ・鼻水・鼻閉・かゆみなど鼻症状の強い方が目立つようです。
 これらのダニは、人の表皮の剥離物(フケ・垢)食べ物の食べ散らかし・カビなどを餌にし、高温(25-30℃)・多湿(約60-80%)な条件で繁殖し、その排泄物・死骸・唾液が飛散したものが、ハウスダストの中の抗原成分(アレルギーの原因)となっています。
 最近の密閉度の高い住宅は、換気を悪くするため、ハウスダストの量を増加させる原因となっています。
 梅雨の合間の晴れた日には、換気をするなどの対策も大切です。
 また、夏物を出す際、収納していた衣類には、大量のハウスダストが積もっています。
衣類は洗濯してから着る、収納の際は、埃の入らない容器に入れる。掃除の際は、換気に気をつけるなどの対策を実行して下さい。
 大量のハウスダストを吸い込むと、発作(アタック)を引き起こします、十分注意して下さい。

【ハウスダスト・ダニ参考Web.】
(参考WEB1)
ヤマセイ:ダニアレルギーについて
①(一般的注意点)http://www.yamasei.co.jp/allergy/index.html
②ダニ対策の誤り(具体的方法)http://www.yamasei.co.jp/measure/index.html

1. 掃除機による掃除法
(ポイント)部屋の掃除機をかけるときには、入念にする必要があリます。
布団の掃除機がけをする時間の目安は、1m2ル当たり20秒以上と言われます。シングルサイズで、片面40秒以上、両面で80秒以上とかなり長い時間となり、継続することが必要です。
2.寝具の管理法
(ポイント)布団を天日で干すだけでは、ダニの減少はあまり効果ありません。
3. 殺ダニ剤の効果
(ポイント)殺ダニ剤により、布団表面のダニが死んでも死骸は残り、これが飛び散るため、ほとんど効果は期待できません。

参考WEB2)
ミクロガード:ダニハウスダスト対策
http://www.showanishikawa.co.jp/microguard/taisaku.html
2.補聴器の相談について
 現在、補聴器は正しく選び、さらに、調整・メンテナンスしてゆくことが大切です。
 ◎現在、わが国も、耳鼻咽喉科認定医師と補聴器技能者が協力して、補聴器の適応を診断するシステムになろうとしています。
 実際には、耳鼻科外来で診察し、耳垢(耳あか)がないか?鼓膜穿孔がないか?耳漏(耳だれ)がないか?外耳炎がないかなどをチェックし、聴力検査を実施し、その結果により、どのような補聴器が合うのかを、補聴器技能者と相談し、調整(フィティング)してゆく必要があります。また定期的に、耳のトラブルや補聴器の故障がないかチェックすることも重要です。どうぞ気軽にご相談ください。

 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医 永倉 仁史
3.睡眠時無呼吸症候群について
 睡眠時無呼吸症候群の検査のため、モニター(終夜睡眠ポリグラフ)を3日間貸し出ししております。(保険の適応で30%の負担で、2,580円です。)

 ①いびきが大きい。
 ②呼吸がとまる。
 ③眠い・熟睡感がない・集中力がない。
 ④高血圧・循環器疾患がある。
  方など気になるは、是非ご相談下さい。
4. 喉頭がん検診のお知らせ
 品川区が平成20年7月1日より、喉頭がん検診を実施しています。
品川区在住の40歳以上のかたで、

 ①喫煙者(過去の喫煙を含む)。
 ②自覚症状のある方
 は、費用1,000円で受診していただけます。
 (詳しくは、クリニックか、品川区健康科(03-5742-6743)にお問い合わせ下さい。
次回、クリニック通信予告
●まもなく梅雨が明け、夏のレジャーシーズンとなります。
①ダイビングや水泳と耳・鼻の疾患について
 1.耳抜きの方法
 2.ダイビングで事故を起こさないための注意
 3.減圧症の予防
 4交通手段(飛行機・自動車など)・海外リゾートでの注意点
 5.緊急時の対応
 など報告します。
●飛行機で、耳を傷めない・中耳炎にならないための注意についても、お知らせします。
●日本マスターズ水泳大会(2008.7.18-21:辰巳国際水泳場)の救護班に、水泳連盟・水泳ドクター会議メンバーとして参加し、救護の手伝いをいたします。

 1.マスターズ大会レポート
 2.水泳とアレルギー疾患の問題について
  報告いたします。

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