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ながくらクリニック通信vol14(2008/1/5)

あけましておめでとうございます。
今年は昨年より大量のスギ・ヒノキ花粉の飛散が予想されます。
2008年の花粉症対策をお知らせします。

①都内における花粉飛散総数
 スギ花粉飛散総数は、約3000個/cm2/シーズンと予測されます。
これは、花粉の少なかった昨年の約2倍、過去10年間の平均値とほぼ同じ程度ですが、シーズンのスギ花粉総数が、1,000個、あるいは、1日に50-100個/ cm2を超えると、スギ花粉症の方は、未治療である場合かなり症状が強くなる可能性が強く、特に症状が強く出やすい方には、治療薬でも症状を抑えきれなくなる可能性もあると言えます。
②飛散開始日
 当初、2月10日から20日前後と予測されていますが、今年に暖冬になる可能性が高いことを考慮すると、これより早くなる可能性が高いと判断します。
(参考web①. 日本気象協会3か月予報 :http://www.hosp.go.jp/~sagami/history
 また、12月より気温が下がったことにより、一度休眠状態に入ったスギの木は、開花に向けて準備を早めると考えられ、休眠よりさめ春先になり気温が上昇することにより、今年は、現在の予報より花粉飛散開始が早まる可能性もあると予測されます。
 この飛散開始日とは、ダーラム法(参考Web②:相模原病院 花粉症研究室 花粉測定の歴史:http://www.hosp.go.jp/~sagami/history)という測定法により、「1個以上の花粉が連続して2日測定された最初の日」と定義されていますので、実際には、飛散開始日の前に、初めて花粉が観測された「初観測日」があり、この「花粉飛散開始日」以前に花粉症の症状を感じている人がかなり存在します。
 また、昨年は11月-12月に花粉飛散を感じる方が、1年前より多かったこと、および、実際、品川区において12月にスギ花粉の飛散を観測しており、(参考Web③慈恵医大耳鼻科の花粉症のページ:http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/2007%94N12%8c%8e.pdf
この現象も考慮しますと、今年のスギ・ヒノキ花粉飛散数は確実に多いと判断されます。
③花粉症対策
1.予防的治療
 花粉飛散の開始する1-2週間前、すなわち1月中旬から遅くとも下旬までには、症状を強く出さないため抗アレルギー薬の内服等を使用しはじめてください。
 詳しくはクリニックでご相談してください。

2.花粉情報の利用
 花粉情報を利用して、花粉の多い日には花粉に接触しないように予防をすることが大切です。
※今春よりリアルタイムの花粉情報がより正確になり利用価値が上がります。

(参考花粉情報サイト)
①東京都花粉情報:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kanho/kafun/index.htm
(情報提供は、平成20年1月中旬から開始する予定)
②環境庁花粉観測システム「はなこさん」:http://kafun.taiki.go.jp/
(2月1日より今シーズンの花粉飛散状況の公開)
③慈恵医大耳鼻科の花粉症のページ:http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/

※より正確な花粉予報については、1月20日(日)の研究会(関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会)等において、各専門家が気象条件・花粉の着花量等を分析した結果を総合して、今春のスギ花粉量の予測が発表され、その後も気象条件などを考慮し修正を加えます。本HP上でも逐次最新情報を更新します。
*また、「花粉症対策Q&A  2008年(改訂版)」 近日中 バージョンアップして、HPに公開します。
(以上)

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