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ながくらクリニック通信vol12(2007/10/10)

本年度東京都スギ花粉症調査の結果、“約3.5人に1人が発症”が報告されました!

平成19年度の東京都のスギ花粉症の調査の結果、“約3.5人に1人が発症”
していることが分かり、“20年前と比較して約2.8倍に急激
していることが報告されました。
要約は下記の通りです。

本年度東京都スギ花粉症調査の結果報告
Ⅰ.東京都が、過去3回、都内で実施した花粉症有病率の調査結果が発表されました。
(結果)都内のスギ花粉症有病率は


①今回(H.19)は28.2%で、
②前回(H.8) の19.4%より8.8%の増加。
③前々回(S.58-62)の10%より、18.2%

と、約20年前より、2.8倍と急激な増加を示していることが確認されました。

Ⅱ、また年齢別の有病率をみると、

①0-14歳で、26.3%と、前回調査より3.03倍と急激な増加を示しました。
②15-29歳で、37.1%と高率であることが確認されました。
③また、60歳以上で、14.2%と増加が確認されました。

このように、花粉症の患者さんの増加・発症の低年齢化・また60歳をすぎてからの発症の増加が、再確認される結果となりました。

(参考)

各年齢区分別の有病率

年齢 第1回 第2回 (前回比) 第3回 (前回比)
0~14歳 2.4% 8.7% (3.55倍) 26.3% (3.03倍)
15~29歳 14.6% 22.1% (1.52倍) 37.1% (1.68倍)
30~44歳 16.1% 34.0% (2.11倍) 32.2% (0.95倍)
45~59歳 7.3% 19.5% (2.66倍) 33.5% (1.72倍)
60歳以上 2.7% 8.1% (2.97倍) 14.2% (1.75倍)

花粉症患者実態調査結果より引用

Ⅲ.私たちのアレルギー研究班は、以前よりこの東京都の花粉症実態調査に参加・協力しており、私も前回に続き、本年3月調布での調査に参加いたしました。
(当日は休日にもかかわらず、花粉症調査にご協力いただきありがとうございました。)

・検診では、我々アレルギー研究班より参加した耳鼻咽喉科医・アレルギー専門医および眼科医が、診察・診断・医療相談を担当いたしました。

・子供と一緒に受診される熱心なファミリー・お子さんの花粉症発症を心配されるご両親などより、今春の花粉症・検査結果・花粉症対策などの質問を受け、参加いただいた方々の熱心さ・花粉症の患者さんの抱える問題の多様性・様々な問題を再確認いたしました。

また、調布地区においては、血液検査の結果より、スギ・ヒノキのみならず、カモガヤ陽性率の高いことも目に付き、この地域が多摩川に近く、カモガヤが群生していることによるものと判断されました。

・このような多年にわたる大規模の調査は、行政・地域の住民の方々・実施に当たるスタッフの方々の協力があって初めて実施できる事業であり、この調査の結果を、今後のスギ花粉症対策に役立て、日々のクリニックでの診療に役立てたいと思っております。

(詳細については、東京都福祉保健局をご覧下さい)

(引用WEB)
1.東京都福祉保健局ホームページ
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/index.html
2.花粉症患者実態調査結果(概要版)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kanho/news/h19/presskanho070906-1.html

 

 

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