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ながくらクリニック通信vol9(2007/4/5)

2007年スギ花粉情報(続報3)

①1月より現在までの花粉飛散をグラフにしました。

1. 暖冬による早くからの花粉飛散の集中
2. 3月下旬にスギ花粉の増加・ヒノキ花粉の飛散開始が特徴的です。

image31

 

②スギ花粉飛散状況について
 4月に入り、大分スギ花粉数も減少してきました。
 3月下旬の暖かい日に再度スギ花粉の飛散数が増加し、またその時期より、ヒノキ花粉の増加も認められました。それに伴い、ここ1-2週間、鼻症状のおさまっていた人が、再び症状を強くしている状態が見受けられます。
 毎年、ヒノキ花粉は4月下旬から長いときは、5月連休過ぎまで飛散することがあります。今年は、記録的な暖冬、その後寒気が入り、ここに来てほぼ平年並みの気温になりました。これも、地球の異常気象の一端と思われます。そのため、花粉の飛散パターンを予測することも、困難になってきます。
現在症状が再び強くなっている方、また、ヒノキ花粉陽性の方は、もうしばらく、鼻症状に注意し治療の手をゆるめないでください。
(参考WEB : 相模原病院 花粉研究室:http://www.hosp.go.jp/~sagami/kafun.html

 

③カモガヤ花粉について
 5月連休ごろより6月にかけて、イネ科のカモガヤ花粉が飛散を開始します。もともと、河原に多く、鼻症状と共に、喘息様の呼吸器症状をおこすことで、良く知られています。花粉症の方の中には、カモガヤを合併し(近年、数種類の抗原に重複感作されている人が増加していることも最近のアレルギーの特徴と言えます。)、スギ花粉症が6月末ごろまで継続すると言う方もいらっしゃいます。是非、血清の抗体価を検査する、または、行動範囲にカモガヤがないか注意してください。(スギ花粉のように100km以上飛ぶと言うことはありません。しかし、このイネ科の植物は非常に数が多く、秋まで様々な種類が花粉を飛ばすので要注意です。)

 

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