ながくらクリニック通信vol5(2007/1/5)
今年のスギ花粉対策について
明けましておめでとうございます。今年のスギ花粉対策についてお知らせします。
1.飛散開始日について
花粉開始日は1月1日からの最高気温の合計(積算気温)によって、ほぼ決まります。
東京では、この積算温度が約400度を超えると本格的な花粉飛散が開始すると分析されています。
今年の冬は暖冬傾向であることを考えると、開始日が早まる可能性もありますが、その半面、昨年秋から気温が下がらなかったため、スギの木が十分に休眠できないと、休眠状態より覚め花粉を飛散する時期が遅れる可能性もあります。
したがって、この両者を加味すると、飛散開始日は、早ければ2月10日すぎ、遅くなれば、20日すぎになると予測されます。
(参考WEB)
花粉症Learninng:
(http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/kafun/index.html)
2.今春のスギ花粉量について
杉の木の雄花が発育する昨年夏の気温が高くなかったため、今年のスギ花粉量は例年より少なく、少なかった昨年の春よりやや多くなる可能性もあると分析されています。(正確には1月21日(日)に開かれる研究会(関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会)等において、各専門家が気象条件・花粉の着花量等を分析した結果を総合して、今春のスギ花粉量の予測が発表されます!今後も花粉予報に対する修正は本HP上でも逐次更新します。)
(参考WEB:着花状態について)
花粉観察ライブ
(http://blog.livedoor.jp/melissos/)
3、治療開始(予防的治療)の時期について
花粉症の治療に使う抗アレルギー薬は、種類によっても薬理効果の出現にかかる時間が異なりますが、一般に飛散開始の2週間前に治療を開始するのが適当と考えています。
したがって、花粉量の少ない年でも、症状の強い人、つらい人は、1月の下旬、遅くとも2月の上旬には、治療を開始することが必要です。
花粉症の方には、いろいろな花粉情報が気になる時期になりましたが、当HPでは、より早く・正確な花粉情報をお伝えし、的確な花粉症対策を立て、今シーズンを乗り切っていただくために、最大限の努力・協力をいたします。
また、花粉症に対する情報提供サイトとしては、下記、慈恵医大耳鼻科の花粉症のページを是非参考にして下さい。
(参考WEB)
慈恵医大耳鼻科の花粉症のページ
(http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/)