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ながくらクリニック通信Vol.68(2017/1/1)

2017年スギ・ヒノキ花粉予報 第2報

秋のスギ花粉飛散よりの2017年のスギ花粉飛散予測
―2017年も東日本は、昨年とほぼ同じくらいの花粉飛散が予想されます。-

昨年12月にも、都内(品川区)でスギ花粉の飛散が昨年同様に確認され、このことからも2017年は、昨年と同様に例年平均と同じくらいに花粉が飛散する可能性があります。
毎年、秋には、スギ花粉をすでに花粉は成長し花粉が出来上がっているため、都内(品川区)でもスギ花粉の飛散が観測されています。昨年12月には、これより多いと大量飛散となる目安の3個には及びませんが、1.5個と比較的多い花粉が観測され、このことよりも2017年は、都内において、スギ花粉4,000個(ダーラム法)と、例年平均(約4,000個)とほぼ同じくらいの花粉が飛散する可能性があります。
また、今後の気象条件は、昨年12月より暖冬傾向であり、年が明けても、やや気温が高い傾向が続き、その後、寒波が南下し寒くなると予想されています。長期予報では、「例年並み」か「例年並みよりやや高い」確率が70%となっており、2月には例年通りの気候になると分析されており、飛散開始は例年平均(2月14日頃:都内)となると予想されています。

 

スギ花粉の発育状態

長年、スギ花粉の育ち具合を調査しているサイトがあります。やはり、実際に花粉のついている状況を確認しないと、翌年の花粉飛散は分かりません。是非、参考にして下さい。この結果からは、例年平均よりやや少な目の着花状況であることにより、2017年は例年平均か、それよりやや少ない花粉飛散がされています。

千葉:2016.11.22撮影
(情報提供 佐橋氏・『花粉症Learning』バーチャルラボラトリhttp://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/kafun/

舌下免疫療法『シダトレン』を開始する方へ!

スギ・ヒノキ花粉シーズン中には、治療を開始出来ません。
スギ花粉が飛散しはじめると、体は花粉に反応し敏感になるため、関東では、花粉が飛散してくる1月~5月中旬では、舌下免疫療法(SLIT)の治療を開始することは出来ません。ただし、これまでに治療を開始している人が、花粉飛散中、舌下免疫療法薬『シダトレン』を継続することは、問題ありません。
免疫療法は効果が出るのに時間がかかります。一般に効果は8-10週ころから出ると言われ、3か月~6か月服用するとはっきり差が感じられる様です。また、少なくとも3年は持続することにより、効果は強く長く持続することが分かっています。根気のいる治療ですが、花粉を感じないくらいアレルギーが起こらなくなる人もいるも度、効果を感じる人もあり、何より、自分のアレルギー体質が改善する、根本的な治療です。花粉症症状の強い方、薬での治療で満足できない方、薬の効きにくい方、薬を使いたくない方など、是非、検討をお薦めします。

 

5歳からのスギ舌下免疫療法(SLIT)治療薬の舌下錠が、2017年には承認予定です。

現在、発売中のシダトレンは液剤で、12歳からの適応ですが、2017年スギ花粉シーズン後には、治療対象が5歳からとなり、剤形も、液剤から錠剤となり、冷蔵庫に保存する必要もなく、旅行、海外への持ち出しも問題なくなります。2015年12月25日に、承認申請を出しており、通常ですと、花粉シーズン中には使用できない事もあり、
2017年スギ花粉シーズン後を目安に発売が見込まれています。(発売情報が分かりしたい、HPにリリースします。)
(参考WEB:スギ花粉症に対する減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬TO-206(舌下錠)の国内製造販売承認申請について(https://www.torii.co.jp/release/2015/151225.html

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