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突発性難聴

突発性難聴の症状

急激に発症する、通常、片方の耳の難聴症状の他、耳閉感(耳がふさがった、水が入った感じ)、耳鳴り、圧迫感、音が耳障り、音がダブって聞こえる・響く、エコーがかかった(補充現象)などの症状で気づくことが多い病気です。内耳の障害のため、眩暈症状を伴うこともあります。難聴が高度の場合、眩暈を伴う場合などには、治療により治りにくくるため、入院治療を必要とすることもあります。

診断

聴力検査にて突然の聴力障害を確認します。

原因

原因が不明ですが、眩暈症状を伴いこともあり、難聴の程度も軽度のものから、ほとんど聞こえない高度のものもあります。再発は起こりにくいと考えられ、原因が判明したものは、突発性難聴には入りません。風邪などのウイルス感染ややストレスも誘因になると考えられています。

治療

  1. 循環改善薬(カルナクリン・アデホスコーワ(ATP)など)
  2. ビタミンB12(メチコバール)
  3. ステロイド(メドロールなど)※
  4. 安定剤
  5. 漢方薬

などを使用します。

発症より1~2週間以内に治療を開始しないと治癒しない確立が高くなります。(聴力障害が高度の場合、入院治療を必要とする場合もあります。)

◆ステロイドについて◆

◆副腎皮質より分泌されるホルモンです。抗炎症作用などがあり急性難聴の治療に使用します。

治療のガイドラインにより推奨されるように全身への影響の少ないメチルプレドニゾロン、プレドニゾロンを使用します。

◆主な副作用としては、消化器症状、浮腫、ホルモンバランスに影響を及ぼすなどがありますが、外来での投与量は、一般に全身に影響を及ぼさない投与量で使用します。

◆ステロイドを中止する時は、ホルモンバランスを考慮して漸減(徐々に減量)し、メドロールの場合一回3錠→2錠→1錠→0錠のように減量し、体のホルモンバランスを崩さない使用します。

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