【2011年のスギ花粉予報】 2011.1.17 を発表します。 関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会(2011年1月17日)が開催され、専門家より本年度の花粉予報が発表されました。
◆【スギ花粉飛散予想】◆
1.スギ花粉総飛散量(ダーラム法)

昨年の ①都内で5倍の、7,500個 ②関東で、昨年の7倍
2.飛散開始
南関東で、2月15日から20日 年明けからの長期予報では(ラニーニャ現象の影響を受け)、 1月は冷え込む。 2月には気候が改善し 3月は、順調な春の予想の為、 と予想され、飛散開始は、例並みか、やや遅め、
◎総飛散量が非常に多いことの影響を受けて、 花粉飛散開始後、気温の上昇により、急激に花粉飛散数が増加する可能性も高いことに注意が必要です。 ◎例年、飛散開始より30個・日になるのには、通常、約2週間かかることが多いのに対し、今年は、花粉飛散開始より一気に、花粉症症状が強くなる目安となる、30個、50個・日を超えてくると予想され、急激な花粉症症状の増加に注意が必要と予想されます。
◎症状の重症化を起こしやすい50個/cm2以上の日が、シーズン中、40日はあると予想され、花粉症対策を、早期より十分に実施する必要であることが、発表されました。
◎今年は、2005年の測定史上最高の飛散に次ぐ、第2番目の大量飛散になる予想と発表されました。 昨年の記録的な猛暑にもかかわれず、史上最高の飛散にならないと予想される理由は、①2010年度は、7月の最高気温は高かったが、日射量が2005年より少なかった。 ②2010年度の8月・9月の最高気温は高く、日射量も多かった。 総括としては、昨年度はスギ雄花の成長に必要な7月の日射量がやや不足したため、2005年の大量飛散を超える飛散は起こらないと予想されました。
◆ 【2.2011年スギ・ヒノキ花粉シーズンの注意】◆
①大量飛散により、急激な花粉数の増加が起こることが多く、花粉症症状の飛散開始より急激に症状が強くなりやすい。 ②症状の強い期間が、長期間継続する。 ③今年度、初めて花粉症発症する可能性、また、花粉症対策、治療を実施しても、症状を軽減出来ないことの起こる可能性が高い。
など、早期からの花粉症対策、花粉症治療(初期療法:症状のない時期、あるいは、軽い時期からの治療)が重要と判断されます
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