スギ・ヒノキ花粉情報
2020年の夏の気候は、梅雨明けが遅く7月末まで雨が多く気温
◆2021年花粉飛散予測◆(ダーラム法・都内)
飛散数
2021年は、東京都内で少なかった昨年より多い花粉が飛散すると予想されています。
前年の気象条件、樹勢、着花量より分析して、当測定地(品川)の昨年(2020年)の2,467個より増加して、最近10年平均の5,000個より少ないと分析されています。
東京都内(品川区)のスギ・ヒノキ総飛散量
飛散総数で約3,700個(3,000~4,500個)
東京都内(品川区)の飛散総数
スギ花粉3、200個、
ヒノキ花粉500個・
と予想しています。
飛散開始日
1月~2月の気候が例年並みかやや低めに確率が高いため、冬の低温にされされれば覚醒が早くなることも考慮すると、例年より早くなると予想され、例年通り2月10日すぎと予想されます。
(飛散開始日とは、1㎠に1個以上の花粉が連続観察された初日と定義されています。)
花粉症の日次コンテンツは下記よりご覧いただけます
※毎年年始過ぎより開始いたします。
2月23日(火) 極めて多い飛散となりました!スギ花粉539.9個、ヒノキ花粉0.6個、その他の花粉4.3個でした。(2021.02.24更新) 極めて大量のスギ花粉が飛散しました!朝から気温も高く、最高気温は15.5℃まで上がり、北から北北西の風向きですが、強い風が吹き、飛散数は一気に急増しました。スギ花粉は極めて多く、539.9個、ヒノキ花粉のすでに0.6個、その他の花粉4.3個(ハンノキ0.9個/cm2、オオバヤシャブシ0.6個/cm2、シラカンバ1.9個/cm2、ギンヨウアカシア0.3個/cm2、不明0.6個/cm2)でした。 環境省 花粉リアルタイムモニター「はなこさん」の飛散状況を見ると、夜中から飛散はすでに多く、一日中、花粉が大量に飛散してきています。当測定地で、今季最高の185.2個/m3/hrと増加しました。夜中に気圧の変化で、舞い上げられた森林部のスギ花粉は、大量に大気に含まれ、都心にまで届いて飛散しているのが分ります。(図参照) 一般に、落下法(ダーラム)で、落下してくる花粉が50個/㎠をこえると、症状が耐え切れない方が増え始め、100個/㎠を超えると、いかなる手段をしても、症状は抑えきれない方が出てくると判断できます。鼻や眼の症状が極めて強い、眼や顔やのどが腫れる、咳になる、夜間眠れない、翌朝、眼が開かないなどの症状の方が出てくる方の出る飛散状況です。 今年は、コロナ対策のため換気も必要ではありますが、花粉対策としては、窓を開けるのは最小限にとどめ、エアクリーナーを活用することも必要です。 抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬を使用してもなお、症状が強い、『重症・最重症』の症状の方も一気に増えてくると予想されます。 昨年(2020年)より、難治性の喘息に使用してきた抗IgE抗体(ゾレア)という注射薬が、抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬を使用してもなお、『重症・最重症』の強い症状が1週間以上継続することを確認してから、血液検査にて、総IgE抗体が高いこと(30~1500)・スギIgE抗体が3+以上の条件を満たせば、抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬を使用したうえで、注射でする治療が保険適応となりました。 初診で受診してもすぐ注射するという治療を進めることが出来ないと取り決めがあり、まず、治療をしても重症・最重症であることを確認できたのち、自分の持つIgE抗体の量を測るための血液検査などを受けて、必要な投与量がきまり、そこで初めて出来る治療法ですが、非常に治療効果が高いことも確認されています。治療を考える方は、当HPとサイトを参考にして下さい。 参考サイト) 1.クリニックHP➡重症花粉症に対する抗IgE抗体(ゾレア)について 説明・昨年度の治療効果(2021.2.5)(https://nagakura-ac.com/wp-content/uploads/2021/02/638ac398a297bcb05414412ccd9cea44.pdf) 2.ゾレアとは(https://hajimete-xolair.jp/check.html?https://hajimete-xolair.jp/xolair/index.html) 今後、天気は崩れ気温も下がり、北から冷たい寒気が入ってくる予報です。気象条件にも左右されますが、今後、ここ数日の極めて多い飛散はやや落ち着き、花粉飛散は通常の飛散パターンに戻り、本来の飛散ピーに向かって増えると分析されます。 花粉にもCOVID-19にも最大限の防御を実施して下さい。