好酸球性副鼻腔炎
好酸球性副鼻腔炎とはなんですか?
「慢性副鼻腔炎」のなかで治りにくい「好酸球性副鼻腔炎」が増えてきています。
このタイプは、「マクロライド系抗菌薬」が効きにくく、手術が必要になることが多いという特徴を持ちます。
原因
白血球の中に「好酸球」という細胞があり、治りにくい副鼻腔炎では、この「好酸球」が粘膜や副鼻腔炎に非常に多く集まってきており、炎症を治りにくくしています。
症状
鼻茸(鼻ポリープ)が多い、粘性の高い(にかわ状)の鼻汁、嗅覚障害を持つことが多い、喘息の合併やアスピリン喘息を持つ人が多い、成人に多いなど
診断
鼻茸の有無や鼻汁の性状、血中や鼻茸内の好酸球数、CT検査による所見など
治療
好酸球性副鼻腔炎の治療のためには、手術療法が必要なことが多く、内視鏡下に鼻茸や腫れた粘膜を削り、自然口を広げ、副鼻腔内を清掃します。そして、手術後は、好酸球による炎症を抑えるためステロイド点鼻、内服などを使用したり、鼻腔内の洗浄することなどにより、副鼻腔の炎症を改善することにより、治してゆきます。手術後も、再発を繰り返しやすいため、再発に対しては、ステロイド薬を使用するなどして炎症を抑えてゆきます。