ながくらクリニック通信vol37 (2011/1/24)
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①最初の治療法は、1990年、イタリア・スペインのグループが、皮下免疫療法(SCIT)のために使っていた注射用エキスを経口に投与し、治療効果が得られると 発表 した。 ◆皮下免疫療法:1911年 Leopard Noon のイネ科花粉症(カモガヤ)に対する治療法が、『Lancet』という有名な医学雑誌に初めて報告された。 |
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舌下免疫療法(SLIT) | |||||
『喘息・アレルギー性鼻炎に対し、根治が望める、また修飾できる唯一の治療手段』 と発表された。 | |||||
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◆舌下免疫療法(SLIT)のメリットとデメリット◆ | |||||
(長所) 1.短期間で維持量まで増量できる。 2.重篤なアナフィラキシーなどの副作用がない。 (舌下投与のため、血中移行しにくく重篤な副作用発現を軽減させる。) 3.注射と異なり疼痛がない。⇒小児にも適応が広がる。 4.通院の回数が減る。
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(短所・問題点) 1.副作用 ①腹部症状(嘔吐、腹痛、下痢など) ②口腔内、口唇のかゆみ・浮腫・違和感・鼻や眼の痒み ③蕁麻疹 ④喘息発作など 2.コスト:SLITではSCITより大量のスギ抗原が必要となる(10-100倍)。 3.投与方法 ⇒ 治療範囲が明確でなくなる?自己管理の問題 (季節前減感作??ワクチン化??) |
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◆免疫療法における抗原必要量◆ | |||||
①必要な抗原量 目安:SCITでは抗原の至適用量:5~20μg (鼻アレルギーガイドライン2009による) ⇒ SLITでは50~100倍ともいわれる。 (検討中) ②スギ抗原量(トリイ) 10,000JAU ⇔ ⇔ ⇔ Cry j 1が 7.3 -21ug/ml含有 (通常のSLIT維持量=2,000JAUx1ml) |
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◆SubLingual Immunotherapy So Far Only Effective for Grass Allergic Rhinitis◆ | |||||
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◆SLIT 投与スケジュール (第Ⅱ相・東京都)◆ | |||||
◆作用機序(効果発現のメカニズム)◆ | |||||
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◆健康薬品で販売される“スギ花粉カプセル”を飲んで起きたショック◆ | |||||
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◆スギ花粉症・その他の健康食品◆ | |||||
◆まとめ◆ | |||||
1.現在、スギ舌下免疫療法(SLIT)の臨床効果、安全性が確認されてきている(臨床第Ⅲ相・2010年)。 |
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