ながくらクリニック通信vol35(2010/12/16)
「2010年夏 スギ着花状況】 | |
① 千葉県富里市の県道沿いに植えてある定点観測木のスギ雄花写真
② 里山 ◆【塩野義製薬】舌下型の減感作療法薬を導入 塩野義製薬は、フランスのスタラジン社が開発した、家ダニを抗原とするアレルギー性鼻炎に対する抗原特異的舌下免疫療法薬を導入するライセンス契約を、同社と結んだ。スギ花粉によるアレルギー性鼻炎についても、共同研究を進める。国内で、それぞれの第Ⅰ相臨床試験を来年1~6月に開始する計画だ。 家ダニの抗原特異的舌下免疫療法薬は、欧州での臨床開発が終了。製品名「アクテア」としてドイツでの承認申請準備段階にある。塩野義製薬は、日本と台湾における独占的な開発、販売権を取得した。 ◆スギ舌下減感作治験第Ⅲ相(2010年7月8日、新聞等に発表)◆ スギ花粉アレルゲンエキスを用いた舌下投与による減感作(免疫)薬の国内第Ⅲ相臨床試験計画概要(トリイ薬品) 対象患者 スギ花粉症患者 デザイン プラセボ対照二重盲検比較試験 試験実施期間(予定) 約2年間 試験開始時期(予定) 2010年 秋 現在のところ、スギ花粉アレルゲンエキスを用いた舌下投与による減感作(免疫)療法は健康保険の適用外ですが、この投与方法を用いた臨床研究は、スギ花粉症患者を対象として既に国内の大学病院等の複数の医療機関で実施されており、その一部の結果は公表され、有効性と安全性が示唆されています。これらの結果を参考に、スギ花粉アレルゲンエキスを用いた舌下投与による減感作(免疫)療法薬の有効性と安全性を、プラセボと比較して検証します。 |
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◆アレルギー免疫療法に必要な抗原量◆ 【抗原量】 【 SLITの投与方法】 ◆SLIT作用機序(効果発現のメカニズム)◆ 1.TH1/TH2バランスの是正 免疫療法が効果を発現する原因については、まだ解明されておらず、いろいろのメカニズムが関係すると解釈されている。 ◆SLITの長所◆ ①短期間で維持量まで増量できる。 ◆スギ舌下減感作 臨床第2相試験による投与スケジュール(東京都福祉局 2009年10月発表)◆ 健康薬品で販売される“スギ花粉カプセル”を飲んで起きたショックの報告があります |