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ながくらクリニック通信vol30-②-1(2009/1/4)
ながくらクリニック通信vol30-②-1(2009/1/4)
2010年スギ花粉症予報・対策Q&A②-1
2010年スギ・ヒノキ花粉症対策 Q&A |
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① 治療法 Ⅰ
Q1 予防的治療(初期療法)はいつから始めるのでしょうか? 治療開始は、症状の発症を軽くするため飛散開始より2週間前より(予防的治療)、あるいは、軽症のうちに開始し、シーズンを通じて鼻粘膜の過敏性を高めないことが大切です。
Q2 治療にはどのような薬をつかうのでしょうか? 使用する治療薬は、大きく分けて以下のようです(鼻アレルギー診療ガイドライン 2009年版による)。 ①内服薬 抗アレルギー薬・抗ロイコトリエン薬・抗トロンボキサン薬・抗プロスタグランディン・Th2サイトカイン阻害剤など ②外用薬 1.点鼻薬(ステロイド薬・抗アレルギー薬) 2.点眼薬(抗アレルギー薬など) ③その他:漢方薬など
Q3 内服薬を飲むと眠気があり、薬を飲めないのですが? 近年使用される治療薬は、眠気の少ない第2世代の抗ヒスタミン作用を持つ抗アレルギー薬が多くでてきています。しかし、仕事能率を低下させないもの、車の運転などに影響のないものなど、使用状況にあった薬剤の選択が望ましいといえます。また内服薬でどうしても眠い場合には、点鼻薬を使用する、抗ロイコトリエン薬などを併用する方法があります。
Q4 抗アレルギー薬の副作用でインペアード・パフォーマンスというのはどうゆうものですか? 「気がつかれない作業能率の低下」とも解釈され、クシャミ・鼻水・鼻閉などをおさえる抗ヒスタミン薬には眠気を起こす作用があります。最近開発された薬は、より眠気が少なく、さらに脳幹に到達しにくく、レセプターへの親和性が低い(すなわち副作用の効果発現が少ない)ために、作業能率、注意力、脳波に影響をよりおよぼさないものが開発、使用されるようになっています。
Q5 副作用が心配なのですが? ①内服で使用する抗アレルギー薬・抗ロイコトリエン薬などについては、アレルギー疾患の治療・コントロールのため長い場合には数年使用する場合にも安全性が確認されています。しかし、薬の薬理作用を考慮すると100%安全というわけではありません。 そのため、アレルギー専門医に、他の疾患の合併の有無・喘息・アトピーなどで使用している薬との相互作用等の問題について診察時ご相談ください。 ②ステロイド点鼻薬は、1日1回・2回と使用回数が少ないものが開発され、体内に吸収される量は微量なため、長期使用においても、大人のみならず小人でも、体のホルモンバランス等に影響のないことが確認されています。
【スギ花粉情報参考WEB】 1.慈恵医大花粉症のページ(http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/) 2.NPO花粉協会(http://pollen-net.com/) 3.東京都の花粉情報(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kanho/kafun/) 4.環境庁 花粉観測システム“はなこさん”(http://kafun.taiki.go.jp/)
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