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ながくらクリニック通信vol26(2009/1/25)

2009年スギ花粉予測(第4版)

・2009年スギ花粉予報をお知らせいたします。

1月25日、関東耳鼻咽喉科アレルギー懇話会が開かれ、専門家(気象情報センター等による)による最新の本年度のスギ・ヒノキ花粉飛散予報が報告されました。
(毎年スギ花粉の飛散前に行われ最も正確な最新データが公表されます。)
当HPで前回発表した予想とほぼ同様の予測ですが、昨年7月の猛暑、その反面8月に雨量が多かった条件を分析すると、また東京都のスギ花芽の実地調査で、関東地域においてやや発育が少なめ名地域があることを考慮すると、現状での最終予測値は、

①スギ花粉総飛散量は、3,500-3,800個・シーズン

・実際、関東地方において、昨年の気象条件により、西部地域では、花粉の着花量が当初の予測値よりやや少ない地域があること。
・関東北部(栃木、茨城など)南部(房総半島)ではほぼ予測値と同様の着花量が観測されること。
・都内がほぼすべての風向きにより花粉飛散が生じている現状を分析し、昨年とほぼ同様、花粉量の多いシーズンとなることが予想されます。

②スギ花粉飛散開始時期は、2月15日

お正月より今冬の気温が、ほぼ平年並みの状態であるとこと、2月から気象庁の長期予報が、暖冬もしく例年並みであることを考慮して、飛散開始日は例年とほぼ同じ、もしくはやや早めの2月中旬と予想されます。

③ヒノキ花粉飛散開始時期は、3月10日ごろ
④花粉症状が重症化する目安である、1日30個以上の日が、3週-4週と症状が長く続く可能性がある

と分析されます。
昨年の花粉シーズンは、2月の寒波・降雪の影響で花粉飛散開始日が遅れたこと、4月に入り雨の日が続いたことにより、短期間で花粉シーズンが終わりましたが
(参照当HP、2008年スギ・ヒノキ花粉飛散総括、https://nagakura-ac.com/link/link_2.htm)、

・今年は例年通りの気象条件が予想されることを考えると、十分花粉対策を立てる必要があります。

⑤また昨年に続き、3,000-4,000個の花粉に飛散が予想されることは、

スギ花粉症の方にとっては、症状の増加・長期化を引き起こしやすいシーズンといえます。是非、今後の花粉予報を参考に、花粉症の症状を強くしないよう対策を実施してください。

その他

1.1月15日、東京都のスギ花粉予報が公表されましたが、 
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2009/01/20j1g500.htm 
2月2日より、例年通り 
「とうきょう花粉ネット」「携帯電話向けサイト」による花粉予報を提供開始します。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kanho/kafun/index.html
にて携帯により予報を登録可能となります。

2..東京都の観測で、1月5日より18日までに合計0.9個のスギ花粉が測定され(千代田区)され、そろそろ花粉症症状を感じてクリニックへ、予防的治療を希望して来院する方が増えてきました。

(参考、東京都)
平成21年春のスギ・ヒノキ科花粉の累計値
1月5日から1月18日までのスギ・ヒノキ科花粉の合計値 (単位:個/cm2)

千代田

葛飾

杉並

大田

青梅

八王子

多摩

町田

立川

府中

小平

累計

0.9

0.0

0.3

0.6

2.7

0.0

0.9

0.3

0.9

0.0

0.0

0.3

また、スギ花粉予報は、今後2月に最終の修正を予定しております。

3.品川区の花粉測定データ 
でも、1月21日(水)に0.3個/㎠観測されました。
この現象は、12月中に平均気温の高い日の影響を受けたことが原因と思われますが、スギ花粉が合計1.8個測定されました。
 夏より成長したスギの雄花は晩秋までには成長し、気温の低下により休眠状態に入りますが、
スギの木の個体差があることにより温度が高いと間違えて花粉を飛ばす(そそっかしい?)スギ木があります。そして、さらに気温が下がることにより、すべての木が休眠状態に入り、2月の気温の上昇により覚醒し、花粉飛散開始します。

4.慈恵医大スギ花粉症のページ
http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/
も1月24日より情報公開し始めました。

5.環境庁花粉測定システム“はなこさん”
http://kafun.taiki.go.jp/
も2月より予報を開始します。

6.当HPで今後毎日、スギ・ヒノキ花粉飛散数、予報、花粉症対策・当クリニックで治療の方に対するアドバイス等をリリースいたします。
・治療・花粉対策に活用してください。

7.2009年スギ花粉症予報・対策 Q&A(改訂版) 
を、クリニック通信(vol.27:2009.1.27)に更新いたしました。
今年の花粉症対策・治療に役立ててください。

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