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当クリニックからのお知らせ(診療内容・病気のトピック・臨時休診日など)です!
Vol.27(2009/1/27)
2009年スギ花粉症予報・対策 Q&A(改訂版)
【はじめに】
①花粉総飛散数について
2009年も昨年に続き大量のスギ・ヒノキ飛散が予想されます。
スギ花粉飛散総数は、約3,500-4,000個/cm2/シーズン、これに加えてヒノキ花粉は、約500個/cm2(スギ花粉の約10-15%)が予測されています。スギ・ヒノキの抗原共通性・遺伝子配列により約70%の人が両方の花粉症を合併します。

②一般に、スギ花粉は2月より飛散を開始し、4月中旬頃まで
       ヒノキ花粉は3月中旬より増加し、5月連休すぎまで飛散します。
これは、飛散数の多かった昨年とほぼ同じくらい、過去10年間の平均値(約3,900個とほぼ同じ個数)ですが、シーズンのスギ花粉総数が、1,000個、あるいは、1日に30-50個/cm2を超えると、スギ花粉症の方は、未治療である場合かなり症状が強くなる可能性が強く、特に50個/cm2をこえると特に症状が強く出やすい方には、治療薬でも症状を抑えきれなくなる可能性もあると言えます。

③飛散開始日は、
2月10日から20日前後と予測されていますが、今年に暖冬になる可能性が高いことを考慮すると、これより早くなる可能性が高いとも判断します。

④花粉症対策
[予防的治療]
花粉飛散の開始する1-2週間前、すなわち1月中旬から遅くとも下旬までには、症状を強く出さない め抗アレルギー薬の内服等を使用しはじめてください。
(参照:スギ・ヒノキ花粉数:慈恵医大耳鼻咽喉科アレルギー研究班による)
① 治療法 Ⅰ
Q1治療はいつから始めるのでしょうか?
治療開始は、症状の発症を軽くするため飛散開始より2週間前より(予防的治療)、あるいは、軽
症のうちに開始し、シーズンを通じて鼻粘膜の過敏性を高めないことが大切です。
Q2.治療にはどのような薬をつかうのでしょうか?
使用する治療薬は、大きく分けて以下のようです。
①内服薬
抗アレルギー薬・抗ロイコトリエン薬・抗トロンボキサン薬・Th2サイトカイン阻害剤など
②外用薬
1.点鼻薬(ステロイド薬・抗アレルギー薬)
2.点眼薬(抗アレルギー薬など)
③その他:漢方薬など
Q3.内服薬を飲むと眠気があり、薬を飲めないのですが?
近年使用される治療薬は、眠気の少ない第2世代の抗ヒスタミン作用を持つ抗アレルギー薬が多くでてきています。しかし、仕事・車の運転などに影響のないよう使用状況にあった薬剤の選択が望ましいといえます。また内服薬でどうしても眠い場合には、点鼻薬を使用する、抗ロイコトリエン薬などを併用する方法があります。
Q4.副作用が心配なのですが?
内服で使用する抗アレルギー薬・抗ロイコトリエン薬などについては、アレルギー疾患の治療・コントロールのため長い場合には数年使用する場合にも安全性が確認されています。しかし、薬の薬理作用を考慮すると100%安全というわけではありません。
そのため、アレルギー専門医に、他の疾患の合併の有無・喘息・アトピーなどで使用している薬との相互作用等の問題について診察時ご相談ください。
ステロイド点鼻薬は、1日1回・2回と使用回数が少ないものが開発され、体内に吸収される量は微量なため、長期使用においても、大人のみならず小人でも、体のホルモンバランス等に影響のないことが確認されています。当クリニックでも診察で安全を確認したうえで使用しています。
【スギ花粉情報参考WEB】
1.慈恵医大花粉症のページ

http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/
2.NPO花粉協会
http://pollen-net.com/
3.東京都の花粉情報
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kanho/kafun/
4.環境庁 花粉観測システム“はなこさん”
http://kafun.taiki.go.jp/
②治療法 Ⅱ
Q5.妊娠中・授乳中は薬を使えるのでしょうか? また妊娠が分かった時はどうでしょうか?
基本的に治療薬の使用は避けた方が良いと判断されています。
特に妊娠初期の器官形成に関わる時期には、治療薬の使用は避けた方が良いと言えます。
また妊娠後期になると、循環血液量の増加が影響して鼻閉の増強する時期もあります(妊娠性鼻炎)、この時期に症状が強い場合には、婦人科の主治医と相談して使用可能な治療薬を選択します。
授乳中も、治療薬の使用はなるべく避けた方が望ましいのですが使用可能な治療薬がありますのでご相談下さい。
また、治療薬を使用中に妊娠が確認された場合、それまで使用した治療薬により影響が出た報告はありません。しかし、その後は器官形成の時期に入りますので使用を中止して下さい。
Q6.市販薬と処方薬の違いは?
市販薬(OTC)は、「誰にでも、おおよそ効果が期待できるための物」です、それに対し、診察して処方する薬は、個人の症状・病態・他の治療との相互作用を判断し、そのときの症状に最も適切な処方をします。また処方薬に含まれる有効成分は、一般に市販薬より多く、そのため、より効果的であり、また医療保険の適用もあり経済的でもあると言えます。
また、市販の点鼻薬・内服薬には、血管収縮剤が含まれる物が多く見受けられます。これらの薬は、鼻粘膜の血管を収縮させるため粘膜の充血・腫脹をすばやく改善しますが、数時間で効果がなくなり、特に点鼻薬の場合頻回に使用すると作用時間が短くなり、そのため使用量が増加しリバウンドを起こし、「点鼻薬性鼻炎」という薬を中止しない限り鼻閉の改善しない状態になりやすいことからも、使用には十分注意が必要であり、治療法についてはアレルギー専門医に相談を薦めます。
Q7.注射で治療をすると聞きましたがどのような治療でしょうか?
花粉症をステロイド注射で治療をする場合があります。ケナコルトというステロイド薬を筋肉注射(上腕または、大量の場合は、臀部(おしり))することが多いようです。副腎皮質ホルモンを大量に注射するわけですから、女性では、ホルモンバランスが崩れ、生理が変わるなどの症状、また、高血圧・糖尿病・循環器疾患・緑内障・白内障などの疾患を合併する場合は、特に副作用の発現に十分注意しなければいけません。(鼻アレルギー診療ガイドライン2008でも、花粉症の治療法には入っていません。)また、ステロイドは脂肪組織の萎縮を起こし注射部位の陥没を起こしたことも報告されています。 現在、アレルギーの治療薬は進歩していますので、これらの治療法で十分症状を軽減できると考えています。
Q8.減感作療法とはどのような治療法でしょうか?
自分の体に対しアレルギーの原因である物質(花粉症の場合、「スギ治療用エキス」)を現行では、少量より注射量を増量してゆくことにより、過敏性を抑制して、アレルギー反応を起こさないよう免疫システムを変えてゆく治療法です。
(詳しくは、パンフレットの減感作療法:Q.22-31を参照して下さい。)
③症状について
Q9.スギ・ヒノキの花粉はいつ始まり・いつ終了するのでしょうか?
スギ花粉の飛散開始は、例年2月上旬から中旬に始まり4月にはいると終了します。
ヒノキ花粉は、3月下旬からは始まり5月の連休すぎには終了します。
(その量は関東周辺ではスギ花粉の約10-15%位ですが、約70%の人は遺伝子により、スギ・ヒノキの両方に抗体を産生します。)
Q10.鼻づまりがつらいのですが、良い治療薬がありますか?
花粉によるアレルギー反応により、肥満細胞(マスト細胞)より放出・産生されるヒスタミン・ロイコトリエンのどの物質が、クシャミ・鼻水・鼻閉などの鼻症状を引き起こします。特に鼻閉に対し、抗ロイコトリエン薬の使用が効果的であることが確認されてきました(参考:鼻アレルギー診療ガイドライン2008)。
Q11.咽頭の痛み・耳症状・熱感・発熱などがありますが、風邪との違いは?
花粉症は鼻のみの症状でなく、耳・咽頭・喉頭の症状、全身のだるさ、軽度の発熱の症状を合併します。そのため、発症の初期には風邪と区別がつきにくいことがあります。具体的診断には、皮膚検査・血液検査により診断をしますので専門医にご相談して下さい。
Q12.2才の子供が今春鼻水・鼻閉・眼のかゆみ等を訴えるのですが?(子供の花粉症)
花粉症発症の低年齢化が進んでいます。早い場合1歳(2シーズン目に発症する子供を診察する事もあります。)で発症することもありますので受診してご相談して下さい。
Q13.両親が花粉症なのですが、生まれた子供が花粉症に発症することを予防できるのでしょうか?
花粉症に発症するか・しないかは、個人の遺伝子、発育時の環境などが影響して決定すると考えられます。しかし、発症のリスクを軽減させる方法としては、スギ花粉症に時期に花粉との接触をなるべく少なくする、生後からの離乳食の取り方、生活環境・衛生環境において、注意できる点を改善することなどが、有効であると考えられています。
Q14.花粉症の時期になると咳発作がとまらないのですが?-咳喘息についてー
花粉症の時期に、鼻アレルギーや喘息などのアレルギー疾患のある場合、下気道の過敏性が高まり咳発作を起こしやすくなることがあります。咳喘息とも呼ばれ、気管支の炎症・過敏性を改善するため、抗アレルギー薬、抗ロイコトリエン薬、吸入ステロイド薬などで治療します。
Q15.花粉症は高齢になれば症状がなくなりますか?また高齢で発症もありますか?
加齢による免疫機能の変化により、症状が軽症に(鼻水のみになるなど)なったり、症状の消失する場合も(60歳をすぎると約10%くらいとも言われています。)ありますが、その反面、60歳を越えてからの花粉症発症もあるため、(発症の高年齢化)現在、症状のつらい方は、まず現在の症状に対する治療が必要と言えます。
④ 生活の注意点 Ⅰ
Q16.花粉症で日常の注意することは(花粉症対策)?
①花粉に鼻・眼に入らないよう予防対策を立てる。
1.シーズン中窓を開けない、衣類についた花粉を落として家は入る、髪についた花粉は早めに入浴により洗い落とすなどです。
2.花粉情報を参考に、花粉量の多い時には、マスク・ゴーグル等を使用する。
②(花粉情報WEB.)
1. 慈恵医大耳鼻科の花粉症のページ:http://www.tky.3web.ne.jp/~imaitoru/
2.環境庁花粉測定システム(はなこさん):http://kafun.taiki.go.jp/
3.東京都の花粉情報:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kanho/kafun/index.html
(当クリニックHPにおいても、随時、花粉情報・治療のアドバイスをリリースします。)
Q17.花粉グッズの選び方は?
マスクの選び方
1.不繊布であること。(最近のマスクは改良され性能が向上しています。)
2.隙間が出来ないこと。(自分の顔にあったマスクにより70―80%以上カット出来ます。)
3.清潔であること。(使い捨てがのぞましい、また付着した花粉を持ち込まないため。)
4.その他:メガネをかけた時曇らない、女性はお化粧がつかないなど。
メガネ・ゴーグルの選び方
眼の症状を軽減するためには、花粉を眼に入れないようにするため、通常のメガネも直接花粉が入るのを防止できます(約70%と言われています。)。より確実にブロックするには、花粉グッズとして作られたゴーグル・ドライアイ用のものがあります。
(追加項目:手術)
Q18.手術療法について
治療薬によっても鼻閉・鼻汁過多などが十分改善されない場合、手術の適応となり、①鼻中隔湾曲矯正術 ②下鼻甲介切除術などが行われますが、外来での日帰り手術として、レーザー治療・シェーバー・電気焼却など新しい手術器具が開発されてきました。
しかし、手術療法によっては、アレルギー体質自体は改善しないため、また過敏性も持つ鼻粘膜が再生してくると、アレルギー症状が再発してしまいます。このため、手術の適応は慎重に行い、総合的には免疫療法との併用が望ましいと言えます。
(また当クリニックでもレーザー手術(アルゴン・プラズマ:APC)が可能ですが、この手術は鼻粘膜の再生・治癒に3-4週間かかるため、基本的に花粉シーズン直前・中にはすすめられません。)
⑤生活の注意点他 Ⅱ
Q19.眼の症状に対する治療について
花粉症の時期には、抗アレルギー薬の点眼薬インタール・ザジテン・リボスチン・パタノール点眼液など)や、抗アレルギー薬の内服を使用します。また、鼻症状に対し、花粉飛散前より予防的投与を行うことが効果的であるのと同様に、点眼を予防的に早期から行うことも有効です。
しかし、抗アレルギー薬の点眼薬により、花粉飛散のピーク時に、どうしても眼症状が軽減しない場合、ステロイド点眼薬(一般に、0.1%フルメトロン点眼薬など)を併用することが必要となることもあります。しかし、ステロイド点眼薬は慎重な使用が望ましく、眼症状(眼球結膜、眼瞼腫脹など)の改善しない場合には、眼科の受診を薦めています。
Q20.コンタクトレンズ使用の場合の注意点について。
抗アレルギー薬の点眼薬は、ハードコンタクトレンズやソフトコンタクトレンズ(1day・2weekなどを使用する場合)、使用法を注意すれば、通常の眼のかゆみに対しての使用可能です。
点眼は、装着前およびレンズをはずした後に使用してください。
点眼薬をさしてコンタクトレンズを装着する場合は、少なくとも5分間空けてください。もし、装着中もかゆみ・充血などが軽減しない場合にはレンズを使用しない選択をして下さい。
 また、コンタクトレンズ装着中には、人工涙液防腐剤無添加が安全です。)で、目に入ってくる花粉を洗い流すような頻回の点眼が効果的です。

【参考:人工涙液(防腐剤無添加のもの)について】
1回の使いきりの物が、残りを汚染させる恐れがないためすすめられます。
(市販で、ソフトサンティア・マイティアドライミニ・アイリスCL-1・ティオーレCL・ノアールリフレッシュなどがあります。)また、治療用としても処方が可能な点眼液があります。
また、レンズの汚れを落とすための洗浄を十分行うことも必要です。
③眼の洗浄剤について
市販のカップ式などの洗浄器具は、眼の周りの汚れやスギ花粉のアレルゲンを眼に入れる危険性もあり、また洗浄剤の中に防腐剤が入っていることもあり、使用はあまり好ましくないと判断されます。
Q21.スキンケアについてー花粉症皮膚炎―
花粉症の時期になると、皮膚のかゆみ、特に花粉が直接当たる顔の皮膚がかゆいなどの症状を訴える人がいます。花粉症皮膚炎とも呼ばれ、アトピー性皮膚炎・ドライスキンなどでバリアー機能の低下している状況でより起こりやすいと言われています。対策としては、マスク・帽子・めがね(ゴーグル)をして、花粉が直接皮膚に当たるのを避ける、ドライスキン・アトピー性皮膚炎の対策としてのスキンケアを十分して、皮膚のバリアー機能を低下しないよう注意すること、抗アレルギー薬を内服するなどの対処が大切です。2月に最終の修正を予定しております。
⑥減感作療法Q&A
Q22.減感作療法とは?
 アレルギーの原因物質を精製した治療用エキスを、濃度の薄いものから濃いものへ増量して皮下注射をしてゆくことにより、過敏性を軽減してゆく治療法です。
 この原理は、大量の注射抗原エキスは、アレルギー疾患の過剰反応が起こりやすいTH2サイトカインの過剰な反応を抑制し、TH1とTh2のバランスを直すこと遮断抗体という物質が増加すること、また抑制性T-cellの誘導および特異抗原によるアネルギー誘導などにより免疫システムを変化させ、不利益なアレルギー反応が過剰に起こるのを抑えてゆく治療法です。
Q23.どのくらいの回数・期間するのですか?
一般に、週1-2回の割合で、前腕部に注射し、維持量まで達したら1ヶ月に1回に間隔を延長し維持療法に移行し、まず1年を目標に続けます。その後は個人差がありますがより治療効果をあげるためさらに1年実施することを説明しています。
(注射量・種類について:当クリニック施行)
種類:ハウスダスト・スギ・ブタクサ・カモガヤ注射量:0.025mlより0.25mlまで6段階で増量
使用エキス濃度:
①ハウスダスト:10万倍・1万倍・1000倍・100倍・10倍
②ブタクサ・カモガヤ:100万・10万倍・1万倍・1000倍
③スギ:0.02U、0.2U、2U、20U、200U(治療用標準エキスに改良:トリイ社)
(例:スギの場合5段階の濃度を、6回ごとの注射量で増加すると、維持量に達するのに、5x6=30回の計算になりますが、維持量に近づくと注射が腫れやすいため投与量を調節します。)
Q24.注射は何種類するのですか?
アレルギーの原因によりますが、多くてハウスダスト.スギ・カモガヤ・ブタクサの4種類です。
Q25.費用はどのくらい? また毎シーズン治療薬を使用するのとどちらが良いのでしょうか?
①1回の治療費は、保健適応の30%負担で、約400—600円(1種類)から約800-1,000円(3種類)くらいです。また、注射する薬液量により少しずつ異なります。
毎シーズンの治療費と、減感作療法を実施した場合の経済的比較をした計算がありますが、②減感作を施行することにより治療薬は減量また不要になることを考慮すると、長期的には、減感作療法の方が効果的と分析されています。
③この減感作療法は、現在までのアレルギー疾患の治療薬で十分治療効果が得られない場合、対症療法で使用する薬剤を増加してアレルギー反応を押さえ込むのとは違い、免疫が過剰反応を起こしているシステムに抑制をかけ、不利益なアレルギー反応が起こらない状態を誘導するという、対症療法とは基本的に異なる根本的なアレルギーの治療法であるというメカニズムの違いがあります。
⑦減感作療法Q&A Ⅱ
Q26.副作用はありますか?
注射が維持量に達するまで通院回数がかかることがありますか、治療エキスが体に及ぼす副作用はありません。しかし、注射の量が増加すると、注射部位が腫れることがあるため、投与量を注射の腫れが直径20mmを目安に調節します。
Q27.妊娠・授乳中は出来るのでしょうか?
スギ花粉は、通常の生活において体に入ってくる物質です。したがって、これを治療用に精製したエキスの投与量を調整して注射することにより、免疫の過剰反応を抑制します。そのため治療薬のような副作用はなく、妊娠、授乳中も継続することが可能です。
Q28.注射で喘息発作が誘発されたり、アトピー皮膚炎が増悪することはありませんか?注射の反応が強い時、投与量を無理に増加すると喘息が誘発されることはあると言われますが、このようなときは、全身のアレルギー反応が亢進して過敏性が高まっていることにより症状が発現していると判断されます。 (当クリニックにおいては、十分注意して無理な増量はせず、全身の重篤な過剰な反応は発生しないよう注射の反応をよく確認したうえで施行しています。)
Q29.治療効果はどのくらいですか?またどのくらい持続するのですか?
維持量まで達すると、治療効果は約70%と判定されています(施設により異なりますが)。
この数値は、ステロイド点鼻薬・抗アレルギー薬の治療効果が、一般的に約70%程度であることを考慮すると、長期間の通院の回数は必要ですか、治療法として取り入れること考慮してよいと判断できます。また治療の途中でも、対症療法で使用する薬剤が減らせるなどの効果もあります。
治療が維持量まで達し、その後注射をやめても、個人の免疫反応により違いはあると言えますが、治療薬の必要のない状態、発症しない状態に誘導が可能と判断できます。
Q30.子供でも出来るのですか?
注射は痛みを伴うため、自分で病態の理解が出来、自分で治療を希望した場合に行います。
(そのため、当クリニックでは、小学校に上がってから施行する場合がありますが、慎重な判断が必要です。)
Q31.新しい治療法(経口減感作)その他はいつ実施の予定なのでしょうか?
経口減感作(舌下)は、現在ボランティの協力下、臨床での治療効果・安全性の確立を目指して研究中です。この治療法は、今後我々アレルギー専門医により臨床で実施してゆく予定ですが、少なくとも数年(早ければ限られたアレルギー専門施設で3.4年後の可能性?もあるかも知れませんが詳細は不明)はかかると判断します。
(追加項目)今後の花粉症治療について
Q32.今後の新しい治療法について(現在アレルギー研究班でこれらに協力しています。)
経口減感作(舌下)は臨床適応の判定をしていますが、一般には数年はかかると思われます。
花粉症緩和米は治療用薬品として安全性、効果判定をするのが必要な状況です。
ペプチド療法も臨床適応のための判定をしていますが、数年はかかると思われます。 
抗IgE抗体は、日本で難治性の喘息で認可が決定していますが花粉症では未定です。
(このようにアレルギーの治療は近年さらに進化して、もう少しで新しい局面に届くと言えます。)
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